駿河湾団体研究グループ

最終更新日:2024年7月14日



駿河湾団研50周年記念シンポジウムと大懇親会



今年、2024年は駿河湾団研および地団研静岡支部が誕生して50周年にあたります。
それを記念して、秋に駿河湾団研50周年記念シンポジウムと大懇親会を以下のよう開催します。

2024年11月9-10日(土・日)
駿河健康ランド(静岡市興津)


2024年11月9日(土) 13時〜17時
シンポジウム 「駿河湾とフォッサマグナの地質構造発達史」
 柴 正博 駿河湾団研50年の歴史と成果
 柴 正博 駿河湾とフォッサマグナの形成
 川辺孝幸 フォッサマグナの3D震源分布とテクトニクス
 足立久男 フォッサマグナの火山-深成作用高温帯
 矢野孝雄 フォッサマグナ地質研究の到達点と展望

2024年11月9日(土) 18時00分〜20時00分
駿河湾団研50周年記念祝賀会

2024年11月10日(日) 午前中解散

その他,駿河湾団研50周年記念誌を編集発行。
 団研参加者からの感想文集などとシンポジウム資料を編集。

参加費
 全スケジュール(+宿泊+温泉) 20,000円
 シンポ+懇親会(9日のみ)   8,000円

参加〆切 8月31日

●参加希望者はこのメールに返信で参加連絡をください。
その際,[全スケジュール]か,[シンポ+懇親会]のみかをお知らせください。
●感想文集をつくりますので,感想などを御寄せください.〆切9月末まで。
●お知り合いの方にもご連絡いただき、多くの方が参加できるようにお願いします。



連絡先 柴 正博
参加希望者は、 までメールしてください。

倉真層群と西郷層群の層序について

 静岡県掛川地域には新第三系が広く分布し, 掛川市および菊川市北部には中新統の倉真層群と西郷層群が分布する. 従来の研究では, 両層群の層序関係や堆積過程について不明な点が多かった. 本研究では両層群の層序関係を明らかにするとともに堆積環境とその堆積シーケンスを明らかにする.

 倉真層群は下位から東道層, 天方層, 戸綿層, 松葉層に分けられ, 西郷層群は新在家層と上西郷層に分けられる. 東道層は, 茨木 (1986) の東道砂岩シルト岩互層に相当し,泥岩と細粒砂の淘汰が良い砂岩との互層が主体で, 下部は塊状の砂岩層や巨礫〜細礫の角礫〜円礫からなる礫岩層からなる.天方層は,槇山(1941,1950)の天宮累層ハラミ石礫岩と天方砂岩に相当し,淘汰の良い塊状の淡青灰色, 淡黄色の中粒砂〜細粒砂岩を主体としており, 基底部には大礫〜中礫ほどのよく円磨された礫岩が見られる.

戸綿層は,槇山(1941,1950)の天宮累層戸綿泥岩に相当し,塊状の黒色泥岩を主体とし, 薄い凝灰質な細粒〜中粒砂岩層を挟み, 生痕化石や生物擾乱がしばしば認められ,石灰質ノジュールが多数含まれる.松葉層は,槇山(1941,1950)の松葉累層に相当し,主に珪質な泥岩優勢の砂岩泥岩互層と泥岩層からなる.岩相とそれぞれの境界に砂岩優勢の砂岩泥岩互層が挟在することから, 上部層, 中部層, 下部層の3部層に区分できる.



小笠層群の調査について

 これまで駿河湾団研では、相良-掛川地域をもう20年以上も調査してきました。相良層群はもとより、掛川層群の地質図も完成し、あとは論文をまとめるだけになっていますが、地質図を広げると大きな空域が真ん中にありました。

 それは小笠山で、掛川層群の上位に重なる小笠層群の分布地域です。第四紀になり、この地域を含む後背地全体の隆起にともない、大量の砂礫によって形成された海底扇状地または三角州
の堆積物です。昨年に磐田原を調査したときにも、下位に顔を見せていた地層ですが、三方ヶ原台地やその西側に広く分布しているようで、東海地域の第四系層序の確立には、大変重要な層準に位置している地層群といえます。

 その小笠層群ですが、ここ数年の調査でいろいろなことがわかってきました。これまで掛川層群上部層の土方層の上部としてきた地層が小笠層群に含まれる可能性や、可睡丘陵や磐田原台地では泥層が多く、その中いくつかの火山灰層が挾在し、それらは広域火山灰層に対比される可能性があること。また、最近の調査では小笠山の東麓でのファンデルタの発達と海進・海退のようすがわかってきました。それらのことから、小笠層群の実態、すなわちその地質時代や堆積課程、また他地域との対比とその時代性が明らかになってきました。



 駿河湾団研は、静岡支部の創造活動の中心として1974年に発足しました。駿河湾とその周辺地域の新第三紀層を調べ、駿河湾の形成過程を明らかにしようという目的で、静岡県中部から山梨県南部の富士川谷南部地域の調査を進め、現在は駿河湾西岸の御前崎から掛川地域を中心に調査を進めています。

 発足からすでに28年の間、構成メンバーは変わっても団研の名前と目的を変えずに、学生中心に毎年3〜5回の団研調査を行ってきました。これまでの団研参加者は350名に及び、調査ルートは2,000以上に及び、発表論文は8編を数えます。

 合宿ではあいかわらず自炊で、寝袋、楽しいコンパと、一日1,500円でやっています。数年前までの団研調査では、掛川層群に新たに発見されたいくつかの火山灰層の追跡を行い、掛川層群の地質図の完成をめざしていました。掛川層群上部では海進期堆積体がはっきりしていて、シーケンス層序が明らかになり、下部でも同様なシーケンス層序が明らかになりつつあります。また、従来一連整合と考えられていた堀之内互層の中にもシーケンス境界が存在することが明らかになってきました。

 また、最近ではお茶畑で有名な牧之原台地で、古谷泥層や牧之原礫層の岩相や層厚などを調べ、堆積時の古地形を復元し、現在の地下水盆の形状や地下水流動系を明らかにする調査を行っていました。その調査の目的は、牧之原台地では肥料のやりすぎで表流水が強酸性になっている場合があり、その実態と地下水系の仕組みを明らかにしするためでした。

 現在は地質調査をする学生が少なくなり、実質上の団研調査をおこなえない状態にありますが、学生の地質演習の場になればと、卒論などの地質調査の機会に合宿形式で団研的な調査を行っています。掛川地域の調査については、卒業研究などで有孔虫化石や火山灰分析などをおこなっています。牧之原については、その堆積過程の解明を行っています。

 駿河湾団研の歴史

 私と団研「団研で磨かれた私」

 駿河湾団研エピソード集その1 1974年4月〜1988年1月までの汗と笑いの記録

 静川層群調査紀 富士川谷新第三系の層序と構造に重要な意味をもつ静川層群の調査と成果記録

 駿河湾団研の現在


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