静岡駅アスティ アンモナイトとベレムナイト |
2005年7月のASTYの全面的リニューアルによって、正面ゲートの床も含め アンモナイトはみなさんご存知の有名な化石ですが、実際に山で地層から発見した人はそう多くないと思います。しかし、石材の中の化石としてアンモナイトは、断面の形が特徴的でだれでも目がなれてくると、街中で意外と簡単に発見できます。 アンモナイトは中生代に生きていた頭足類(イカ・タコの仲間)で、オウムガイのようにほとんどが平面状に巻いた殻をもっています。 JR静岡駅周辺では、駅ビル内のアスティの中央入口や西側休憩所の床に使われているうす茶色の大理石に、たくさんのアンモナイトが発見できます。 大きいものでは直径10cm以上のうずまき模様のアンモナイトの断面もあります。ここでは、アンモナイトにまじってこげ茶色をした鉛筆のサック状の殻をもつ中生代に栄えたイカの仲間であるベレムナイト(矢石)の化石も見られます。石材の断面では普通、横断面で楕円形や円形をしていますが、ここでは縦断面のものも見られます。 アンモナイトの化石は、アスティ以外にも静岡ターミナルホテル「アソシア」正面ドア内側の柱の壁や、駅前地下道の「紺屋町」を示す壁板の中、静岡女性会館「アザレア」1階女子トイレ、ワシントン北ホテルのフロントなどでも見られます。また、ベレムナイトはアンモナイトの入っている大理石にはよく見られ、呉服町では以前中華料理店「喜作」だったところの入口階段の手すりに使われている赤い大理石に大きなものがあります。 (今は見られません) 紺屋町の元「喜作」の階段手すりのベレムナイトの断面化石 (今はありません) |