恐竜など、古生物学に関する研究は、本来生物学と地質学の学際的分野ですが、一般には地質学関係の大学で行われています。最近の名前でいうと、「地球環境」や「地球科学」系の学科となりますが、岩石学や地球物理学ではなく、層序学か古生物学の研究をしている先生のいる大学です。
そのような学科でも、古生物学、とくに古脊椎動物の先生がいないと恐竜に関することに接することはなかなかできないと思います。日本の大学では、恐竜だけを研究している大学の研究者はいませんし、恐竜に関する授業を開講している大学もないと思います。
化石としての恐竜について勉強するのであれば、まず地質学の基礎を勉強する必要があります。地質学はフィールドワークの中から体験的に学ぶ部分が多く、そのような機会の多い、または自分でそのような時間をつくれる大学に入ることを薦めます。
ちなみに、東海大学海洋学部には海洋資源学科で、地質学や古生物学を学ぶことができ、自然史博物館でも実習することができます。
なお、アメリカやヨーロッパでは、恐竜の研究者がいる大学もありますので、留学するのもひとつの方法と思います。もちろん、日本の大学を卒業して、大学院の時に外国留学もできます。
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