どうして恐竜はあんなに大きくなれたのでしょうか?


最終更新日:2002/01/05


 恐竜のすんでいた時代の気候やまわりのようすなどと、恐竜の先祖からの体のしくみが、恐竜が大きな体をもつことになった原因だったと思います。恐竜は彼らがすんでいた時代に、無理して巨大な体でいたわけではなく、おそらく巨大な体だったからすみやすかったのでしょう。

 恐竜のすんでいた今から2億3000万年〜6500万年前の地球はとても暖かく、南極にも氷がまったくなかったほどで、そのような暖かいというか暑い気候の中では、変温動物の方がとても少ないエネルギーで快適に生活できました。また、体が巨大だと体積のわりに表面積が小さくなるので、体温の変化が少なく、私たちの哺乳類のように体温を一定に保つこともできます。

 すなわち、恐竜は体が巨大だとあまり食べなくても、体温変化が少なく快適な体でいられたので、大きくなった方が得だったのです。

 体が巨大になると、体重が重くて動きが鈍くなり立つこともできなくなる心配があります。しかし、恐竜の骨格の構造は、私たち哺乳類とちがって巨大になってもそれをささられるえるようになっていました。恐竜はもともと後ろのニ本足で立って歩く動物で、腰のところを中心の柱にして「つり橋」のように背骨をささえる仕組みになっています。

 そのため、体をささえる筋肉やそれに使われるエネルギーがとても少なくてすみました。この骨格の仕組みのために、恐竜は巨大な体をつくることができましたし、それが彼らにとっては体を快適に自由に動かす仕組みだったのでしょう。


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