1970年代まで、恐竜はすべて自分自身の体温をコントロールすることができない変温動物であると考えられていました。しかし、今や多くの古生物学者が、少なくともある種類の恐竜は哺乳類や鳥のような恒温動物であったと考えています。
小さな肉食の獣脚類のうち、オビラプトルやドロマエオサウルスなどのマニラプトル形類の恐竜は、恒温動物の有力な候補で、また一部は鳥とは類縁関係にあると考えられます。
羽毛は鳥にとって2つの大きな機能をもっています。それは、鳥の翼の大部分を羽根がつくっていることと、からだから熱が逃げるのを防いでいることです。鳥が飛べるためには鳥の先祖も羽毛をもっていた可能性があります。
羽毛をもつ恐竜も最近発見されたことから、マニラプトル形類の恐竜はすでに羽毛をもっていたと考えられます。鳥とちがって彼らは羽毛を飛ぶためではなく、断熱のためだけに使っていたと思われます。
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