掛川地域の地層と海面上昇
 
静岡県の大井川を渡った西側、御前崎から掛川市にかけての丘陵地域には、新第三紀後期(今から1,000万年前から200万年前)に海で堆積した泥や砂の地層からなる相良層群と掛川層群が分布しています。これらの地層はいつどのように堆積したのでしょうか。

 相良層群や掛川層群には化石も豊富に含まれることから、古くから日本の太平洋岸の新生代の地層の代表とされています。しかし、よく調べてみると代表といわれているわりには、地層の重なりの順番や地質時代についてあやふやなところが多くありました。

 砂や泥の地層の重なりを調べていくと、掛川の地層、特に掛川層群はまるで海面が上がっていくにしたがって堆積していったことがわかってきました。この時代には世界のどこでも同じような地層があり、おそらくこの時代に海面が大きく上昇したと思われます。

掛川-御前崎地域の地質と化石に関する文献

執筆した関連論文のリスト
  1. 静岡県榛原郡地域の相良層群と掛川層群の層序 (1996年11月)
  2. Late Miocene to Early Pliestocene biostratigraphy and sea level change of the Kakegawa area in Central Japan. Abstracts of 30th IGC (1996年8月)
  3. 静岡県榛原郡地域の相良層群と掛川層群の浮遊性有孔虫生層序 (1997年7月)
  4. 掛川層群大日累層から産した板鰓類化石 (2000年3月)
  5. 掛川層群上部層の火山灰層 (2000年3月)
  6. 掛川市上西郷における掛川層群産鯨目化石発掘調査の成果-地質および堆積環境 (2001年3月)
  7. 掛川市上西郷における掛川層群産鯨目化石発掘調査の成果-海生哺乳類化石 (2001年3月)
  8. 掛川市上西郷における掛川層群産鯨目化石発掘調査の成果-板鰓類化石 (2001年3月)
  9. 掛川層群大日累層からのParotodus benedeini (板鰓類)歯化石の発見 (2003年3月)
  10. 掛川層群大日層から産出した後期鮮新世の脊椎動物(哺乳類・鳥類)化石 (2005年3月)
  11. First post-Miocene Argonatuta from Japan, and its Palaeontological Significance (2006年2月)
  12. 掛川層群大日層から産出した十脚甲殻類化石 (2006年3月)
  13. 掛川層群上部層におけるシーケンス層序と生層序層準 (2007年12月)
  14. 静岡県掛川市の上部鮮新統掛川層群大日層から産出したヒゲクジラ亜目鯨類の下顎骨片化石 (2008年3月)
  15. 掛川市長谷に分布する掛川層群土方層から産出した十脚甲殻類化石 (2008年3月)
  16. 静岡県牧ノ原台地の更新統古谷層の貝化石群集と堆積環境 (2008年3月)
  17. 静岡県牧ノ原台地の更新統古谷層の有孔虫化石群集と堆積環境 (2008年3月)
  18. 掛川層群下部層の火山灰層(2010年3月)
  19. 「田辺 積氏化石コレクション」にみられる鮮新-更新統掛川層群産軟体動物化石群集と化石密集層の形成要因.(2012年5月)
  20. 掛川層群大日層の二枚貝化石Glycymeris totomiensis Makiyamaの分類形質とGlycymeris rotunda (Dunker) との違い(2014年5月)


にゃんこ先生の研究室

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最終更新日:2014/8/11

Masahiro Shiba