ギュヨーはなぜ沈んだか

 

『ギュヨー(平頂海山)』とは、北太平洋の海底に200以上もある頂上が平らな海の山(海山)や海の台地(海台)のことで、その平らな頂上は現在1,000メートル以上も深いところに沈んでいます。

 

 このギュヨーのいくつかの頂上からは白亜紀(1億年前)の、サンゴ礁の石灰岩や化石が発見されています。サンゴ礁は海のとても浅いところにしかできないもので、ギュヨーは1億年の間に数1,000メートルも海面に対して相対的に沈んだことになります。恐竜の生きていた1億年前の太平洋はどのようなすがただったのでしょうか。

 私は幸いなことに、学生のころ(東海大学海洋学部)からこれら深い海底からとれた石灰岩や化石を研究することができました。これらのサンゴ礁はいつできて、いつ沈んでしまったのか、そしてその原因は何だったのかということを調べました。

執筆した関連論文のリスト
  1. 第一鹿島海山の地形と地質 (1976年 7月)
  2. 小笠原諸島東方,矢部海山(新称)の地史 (1979年 5月)
  3. 小笠原海台の地形と地質,−OPEX'84航海の成果− (1986年 7月)
  4. Geohistory of the Daiichi-Kashima Seamount and the Middle Cretaceous Eustacy. (1988年 3月)
  5. Middle Cretaceous Carbonate Bank on the Daiichi-Kashima Seamount at the junction of the Japan and Izu-Bonin Trenches. (1993年11月)
  6. Eustatic rise of sea-level since Jurassic modified from Vail's curve. Abstracts of 29th IGC(1992年 8月)
  7. オーストラリア南東部の下部白亜系から産する恐竜化石の特徴 (2006年3月)
  8. Praecaprotina kashimae nov. sp. (Bivalvia, Hippuritacea) from the Daiichi-Kashima Seamount (Japan Trench) (2009年)



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最終更新日:2009年10月27日

Masahiro Shiba