カリフォルニア科学センター
California Science Center
http://casciencectr.org/


最終更新日:01/04/05

カリフォルニア科学センター ロサンゼルス郡立自然史博物館と同じエクスポジションパークの中に、ローズガーデンをはさんで2年前にオープンしたカリフォルニア科学センターがある。

 ここは、州立の科学教育施設で、3階立ての大きな建物と、外にIMAX劇場をもっている。建物に入って中央は3階まで吹き抜けのホールで、ハイパーと呼ばれる伸縮するワイヤで組まれた造形があり、左側にはExplora Storeというミュージアムショップがある。

 2階と3階が主な展示室になっていて、1階の奥にはマクドナルドやタコ(Taco)のカフェテリアがある。

ひよこのふ化実験 2階は生物や人体に関する「生命の世界」と建築や物理・通信関係の「創造の世界」という2つの展示室がある。3階は運輸・交通関係の「創造の世界」と特別展示室がある。特別展示室では「Magic」の展示が行われていたが、そこでは見るに値するものはなかった。

 ここは、いわゆる日本の科学館を大きく派手にしたようなところで、「生命の世界」には興味ある展示も多数あったが、他は印象に残るものはなかった。参加者の誰かが「子供だましが多すぎる」と言ったが、ある面でそれも納得した。

 ロサンゼルスには、ディズニーランドや最近ではユニバーサルスタジオ、隣りのサンディエゴにはシーワールドや世界最大の動物園と、エンターテェインメントを売り物にしたテーマパークが多く、それと対抗しているのではないだろうが、どこかのオリジナルをそのまま似せてもってきたような展示や子供だまし的な仕掛けが目についた。
 ここでは、保守・展示部長と、航空宇宙学のキューレータ、教育部長、生態学のキューレータに話を聞くことができた。

 職員は全体で400人、ボランティアは多数、年間予算のうち州は建物と建物管理の数人の人を派遣し、あとは財団と民間、それと国の補助がそれぞれ1/3づつ、デベロッパー部門の8名が民間からの寄付を集める努力をしているという。展示企画に関しては、科学、技術、生命、航空宇宙の4部門があり、その長として4人のキューレータ(主任学芸員・Ph.D)がいる。保守・展示部門は20人の職員がいて、電子関係とデザイナー、管理保守、動物飼育の担当に分かれている。

 この科学センターの開館は、科学センター全体の第1期段階で、マスタープランでは2011年に全体が完成するそうである。今年の11月には、もともとあった航空宇宙博物館の一部を改修してオープンし、第2期の終了時の2006年には「生態の世界」という展示を加えるという。2011年に終了する第3期には、航空宇宙館全体の完成と科学センターの中に公立小学校を含めて、広範な分野の科学教育センターとするという。

 教育部門には30人の職員がいて、季節パートタイムを入れると80人、年間2万ドルの予算をかけ、展示、地域、教師用のそれぞれのプログラム作成や小学校の設立準備をしているという。

 2006年に完成を目指している「生態の世界」の計画を聞いたが、生命の世界からつづく「すべてのものは関連している」というテーマで、動物園と水族館もコンバインした科学館ということで、内容が多岐にわたっていた。

 しかし、これらの内容は、どこかの博物館や動物園、水族館や植物園ですでにやっているような内容を網羅しているように私には感じられた。私たちへのレクチャーは、科学センターの裏のプレハブ教室と、科学センターに隣接する1988年に閉館された航空宇宙博物館のひっそりとした会議室で行われた。一見夢のある計画ではあったが、はなやかな科学館の表面とは異なり、薄っぺらなバックヤードの裏側を見る思いをして、科学センターをあとにした。
  

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登録日:01/03/31

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